暑さが少し戻り、秋の寂しさが和らいだ連休です。
お客さまとお話しするとき、必ずお聞かせいただくのは、「ご家族」と「家系」のお話です。
そこには仕事から、ご自身の性格や思考、行動パターンに至るまで、驚くほどの影響が点在します。
ひとつひとつに納得し、それを強みに変え、要らない思いこみは手放し、それを丁寧にやっていくと、全てが変わります。
お話をお聞きする中で少なくないのが、ご家族・ご親族の中に「引きこもり」の方がいらっしゃる、というものです。
わたしのお客さまは、お仕事のご相談、これからのご方針、を主に、お話しに来られますので、ご本人が現在引きこもっている、というわけではございません。
では引きこもりは、悪しきことでしょうか。
わたしは、「引きこもる勇気」とは、相当なものだと感じます。
それを「実行し、継続される覚悟」もです。
なんとなく、学校へ行く、なんとなく、仕事へ行く。その方がよほど、楽なのです。かつてのわたしが、そうであったように。
「誰かを傷つける位なら、篭ろう」
そんな選択をする、そんな役割を受け持つ人が、一族の中にひとりいたとしても、それは恥ずべきことではないと、感じます。
そして「主体的に生きる」と決めたとき、この「なんとなく、仕事へ行く」はなくなります。
「日課」と「なんとなく」は、異なります。
作家の村上春樹さんがあれほど多くの人を魅了し続けるのは、作品だけではなく彼の「仕事のスタイル」も大きいでしょう。
毎日ランニングかスイミングをし、執筆をする。という彼のスタイルに、「なんとなく」という受け身の印象は、みじんたりとも、感じません。
そこには「主体性」しかなく、フロントランナーとは常にそういうものなのだ、と強く強く、感じるのです。
今日が皆さんにとって素晴らしい日に、なりますように。
湘南the evening Star