暑さが落ち着き、ホッとした方も多いのではないでしょうか。それにしても三連休続きで、夏が終わってもなかなか日常に戻れません。
増税前で、お忙しくされている方も、少なくないと思います。燃えますね!生き生き働く皆さまのパワーに、わたしも続きたいと思います。
今日は、「明け渡し」について。
ある程度年を重ねたのに、何か自分には足りない、年齢相応ではない、あの人にはあってわたしにはない魅力は何だろう、どうして自分の周りには人がいないんだろう、わたしの方が美人なのに、何であの子の方がモテるの?そう思う瞬間がありませんか?
男性なら、「先輩にはあって自分には足りないものがある、人望がない、後輩や部下が尊敬してくれない」。もしくは、部下の手柄を横取りしてしまう。
そんなあなたに足りないのは、「明け渡しの体験」かもしれません。
27歳で娘を出産したとき、わたしはこの「明け渡し」をお恥ずかしながら初めて、体験いたしました。
わたしの兄弟は、3つ上に面倒見の良い兄がいて、母方の従兄弟は、わたし以外全て男。紅一点の孫でしたので、祖父や、子供がいない叔父に、随分可愛がられて育ちました。そんなわたしに、女の子である娘が生まれ、主役の座が奪われたのです。数日間、「面白くないな」という感覚を覚えました。
今思い出しても、いいえその当時でも、あまりに幼く格好が悪い自分に、がっかりしたものです。27歳になるまで、わたしにはこの「明け渡しの体験」がなかった。いかに、身内や職場の先輩、上司たちに甘えてきたか。
わたしの場合は「娘の出産」でしたが、この「明け渡しの体験」は、人により様々です。それは、職場で部下に、学生時代に後輩へ、家族や親戚の中での人間関係で、といった風に。
この「明け渡しの経験」がある人は、他者にいわゆる「花を持たせる」ことが出来ます。そして、それと「やみくもに遠慮する」ことは、対極にあります。前者が自信と主体性に満ち溢れているのに対し、後者はどうしても、他人への妬みや不満があり、自信を抱けません。なので、自分以外の人に花を持たせることが難しい。
逆に、「年齢に不相応な、子供っぽい人だな」「人間的に未熟な印象だな」そう感じる人はこの、明け渡し体験が絶望的に足りていません。
いつも自分が中心でいないと気が済まず、人にいわゆるマウンティングをしたり、その癖、面倒見がいいわけでもない。
ある程度の年齢になっていると、大変見苦しいです。そしていつまでも、自分を気にかけ、お世話をし、愛してくれる「年上の人」がこの世にずっといるわけではありません。そう、「明け渡しが出来ない人」は、年を追うごとに、孤独になってゆきます。
ちなみにこの「明け渡しの体験」を早々終えている人たちが、この世には存在します。
それは弟や妹がいる「長女、長男」。
この世に生を受けたほんの数年の間に、弟や妹が誕生することで早くもこの「明け渡し」を経験してきている、ものすごいキャリアの持ち主です。
彼女たちは面倒見がよく、愛情深く、余裕があり、自分に自信があるため、いつも人に囲まれています。
上から信頼され、下からは頼られ、異性からも魅力ある人と映ります。いわゆる「本命キャラ」ですので、パートナーシップにも恵まれます。
ただしそこには絶対的な条件があります、それは「親との関係がクリアされていること」。
ここに引っかかりがなければ、明け渡しを体験済みの、大変魅力的な大人、となっているはずです。
引っかかりのある方は、是非ご一報を。あなたが更に魅力的になるお手伝いを、いつでも喜んでいたします。
秋分の日、素敵な夕べと穏やかな夜を。
湘南the evening Star