11月、皆さんいかがお過ごしですか。秋は深く、冬はもうすぐそこですが、神奈川はまだ暖かく、紅葉もまだまだです。
数年前、営業職時代に自分が書いたメールが出てきて、驚いたことがあります。何故ならあまりにも、流暢で、賢く見え、そつなく仕上がっていたからです。
「これ、私が書いたの?」と疑いました。あんなに理路整然とした文章、今なら絶対に、書けません。
そして当時の私はパッとしない、営業マンでした。
自分で読み返して驚くほど流暢なメールが書け、採用して下さった上司が「数年に一度の逸材」と言って下さり、それでもちっとも、パッとしませんでした。
今ならその理由が、わかります。
当時の私は、「本音を話さず」「自分を大切にしていない」人だったからです。
そして自分を大切に出来ていなかった頃の私の話は、つまらなかったと思います。
いつも周りを、盛り上げようと思って話していました。ですので瞬間風速的に、面白い時はあったでしょう。
でも、「私には価値がなく、他の人たちの方がずっと素晴らしい」と思っている人の話し方には、特徴があります。
それは、「自分の話」「自分の大切な人たちの話」よりも圧倒的に、「あまり関係ない人の話」が多い、というものです。
だから、話がつまらないんです。
その中でも「場を盛り上げよう、盛り上げよう」と頑張っているタイプの人は、もちろん「当たる」ときが多々ありますよ、
それでも、こういう人の話は、不思議と耳に、残りません。
そして自分を大切にしていないから、心の底から他者を大切にすることが、出来ません。
ある程度は上手く、行くんです。頑張っていますから。いつもいつも、「皆のために」と、思っているのですから。
だけど必ず、あたまうちになります。必ず無理が、きます。
じゃあどうしたら、そこから抜け出せるのか。
まずは「思わないことは、口にしない」、つまり口をつぐむことから、始めます。
秋の夜長、あと一時間ほどの今日が、素晴らしい時間になりますように。
湘南the evening Star