2回目の今日の石は、アイオライト。和名は菫青石と、とても美しい名前がついています。
アメジストが大人の女性の石なら、こちらは少女の石。おとぎ話に出てくるのにぴったりな、可憐な石です。
学校からの帰り道、道端に咲いてるスミレの花のような石。
青を帯びた紫は、星を思わせ、いつまでも眺めていたい気持ちになります。
オレゴンのチャーミングな川辺の街で、世界中を旅しているという青年から、カッティングが紋章の様に入ったアイオライトをいくつか、買いました。
娘が10歳になったとき、そのうちのひとつをペンダントに加工して贈りました。
そういえば、わたしが10代の終わりの歳、生まれて初めてつけたピンキーリングも、銀の台座に丸く小さなアイオライトだった事を、思い出します。
自分が10代の終わりに出会った石を、娘の10代の始まりに偶然とはいえ贈っているのですから、不思議です。
アイオライトにはそんな、少女の不思議な物語を生み出す力が、秘められています。